更年期障害に対するプラセンタ療法 よくある質問(FAQ)
監修
小林知広
日本専門医機構認定 泌尿器科専門医

Q1. プラセンタ療法は保険が適用されますか?
A. 医療用プラセンタ製剤「メルスモン」を使用し、更年期障害と診断された場合は保険適用となります。実務上は45歳〜59歳の方が対象となることが一般的です。
Q2. どのくらいの頻度で通院が必要ですか?
A. 一般的には週1〜3回の注射が推奨されます。症状の改善状況に応じて、頻度を調整することもあります。
Q3. 効果が出るまでどのくらいかかりますか?
A. 個人差がありますが、早い方では2〜3週間程度、通常は1〜3か月ほど継続することで変化を感じられる方が多いです。
Q4. どのくらいの期間続ける必要がありますか?
A. 症状や効果の程度により異なりますが、数か月から1年程度継続される方が多く、医師と相談しながら治療期間を決めていきます。
安全性について
Q5. 副作用はありますか?
A. 注射部位の痛み、発赤、腫れなどがみられることがあります。まれに発疹やかゆみなどのアレルギー反応が起こることがありますが、重篤な副作用は非常にまれです。
Q6. 感染症の心配はありませんか?
A. 医療用プラセンタは、厳格な安全基準のもとで製造され、ウイルス不活化処理が行われています。現在まで国内で感染症の報告はありませんが、理論上のリスクを完全に否定するものではありません。
Q7. プラセンタ療法を受けると献血ができなくなると聞きましたが本当ですか?
A. はい、本当です。一度でもプラセンタ注射を受けた方は、将来的にも献血ができなくなります。これは安全性を最優先とした国の方針によるものです。
効果について
Q8. どのような症状に効果が期待できますか?
A. ほてり・のぼせ、発汗、倦怠感、不眠、イライラ、気分の落ち込み、肩こり、頭痛など、さまざまな更年期症状に対して効果が期待されます。ただし、すべての症状が必ず改善するわけではありません。
Q9. ホルモン補充療法(HRT)との違いは何ですか?
A. ホルモン補充療法は不足した女性ホルモンを直接補充する治療です。一方、プラセンタ療法はホルモンを含まず、体全体の調整機能を整えることを目的としています。HRTに比べ効果は穏やかですが、ホルモン治療が適さない方の選択肢となります。
Q10. 効果が感じられない場合もありますか?
A. 効果には個人差があり、すべての方に同様の効果が得られるわけではありません。一定期間継続しても改善が乏しい場合は、他の治療法を検討します。
費用について
Q11. 保険診療の場合、費用はどのくらいですか?
A. 3割負担の場合、1回あたりおおよそ500〜800円前後です(診察料・注射料を含みます)。費用は医療機関により異なる場合があります。
Q12. 自費診療との違いは何ですか?
A. 自費診療では、投与本数を増やすなど、症状に応じた柔軟な治療調整が可能です。保険適用年齢外の方も自費診療で治療を受けられます。
その他
Q13. プラセンタのサプリメントでも効果はありますか?
A. 市販のサプリメントは医療用注射製剤とは成分や吸収経路が異なり、更年期障害に対する十分な治療効果のエビデンスは限られています。効果がないことはないと思うのでとりあえず飲んでみるのはありだと思います。サプリメントを飲んでも改善がないようなら医療機関を受診してください。
Q14. 他の薬と併用できますか?
A. 多くの場合併用は可能ですが、服用中のお薬がある場合は事前に医師へお伝えください。
Q15. 閉経後でも治療は受けられますか?
A. はい、閉経後の方も治療を受けられます。ただし、年齢や診断内容により自費診療となる場合があります。