性病(性感染症)を予防する方法
監修
小林知広
日本専門医機構認定 泌尿器科専門医
ワンナイトや風俗の利用が性病リスクとなることは、多くの男性もご理解いただけるかと思います。それらを避けることが性病予防の最善策なのは言うまでもありませんが、そうもいかないのが現実というもの。私も男ですから、その辺りは理解しているつもりです。エッチなことはしたいけれど性病にはかかりたくない、そのような男性のために執筆しています。

まず申し上げておきますが、性病を100%予防する方法は存在しません。エッチなことをすれば、必ずリスクは伴います。 こちらではそのリスクを可能な限り軽減させる方法をご紹介したいと思います。 今回はワンナイト・風俗編です。
定期的な関係(セフレなど)であれば話は別です。お互いに定期的な性感染症検査を実施し、他に性的交渉がなければ、性病リスクは極めて低くなります(理論上はゼロに近い)。性病陰性が確認されたグループ内では、感染リスクはほぼないと言えるでしょう。
「風俗も検査してるから安心だろう」とお思いになるかもしれません。確かに月1回、多いところでは月2回、優良店では毎週検査を実施しているところもあります。しかしながら、性病を持っているお客さんの後に接客すれば、その時点から感染リスクが生じてしまうのです。検査は確かにリスクを低下させますが、万全ではありません。誤解なきよう申し添えますが、検査が無意味と言っているわけではなく、検査をしていない店舗は極めて危険だということです。ヘルスやメンズエステでは検査を実施していないところも多く、生本番の交渉があったとしても絶対に応じてはいけません。感染リスクは極めて高いです。くれぐれも気をつけましょう。
以下、少しでも感染リスクを下げる方法を列挙します。
①コンドームの着用 本番行為は当然のことながら、それ以外でも装着するよう心がけましょう。フェラやスマタでも感染の可能性があります。ゴムフェラ、ゴムスマタを強く推奨します。アナルセックスでも当然感染します。
②行為後すぐに排尿する 菌やウイルスを洗い流すため、できるだけ早く排尿しましょう。水分をたっぷり摂取して、しっかりとおしっこをするよう心がけてください。
③うがいをする 淋菌やクラミジアは喉にも感染します。うがいをして少しでも感染リスクを軽減しましょう。文献的には効果が乏しいとの報告が多いですが、洗い流すことに越したことはないと思っています。優先度は低めですが、やれるならやっておきましょう。
④シャワーでしっかりと洗い流す 性行為では実はペニスに微細な傷が多数できています。そこに菌が入り込むことで、亀頭包皮炎のリスクが上昇します。厳密には性病とは異なりますが、亀頭包皮炎のリスクを下げるため、しっかりと、されど優しく洗うようにしましょう。
代表的な症状が現れるのは1〜2週間後です。
- 1週間程度 → 多くは淋菌
- 2週間程度 → 多くはクラミジア
- 黄色の膿+激しい排尿時痛 → 淋菌
- 白っぽい膿+尿道の違和感程度 → クラミジア
教科書的には上記の通りですが、最近では痛みの少ない淋菌や、痛みを伴うクラミジアも見受けられます。
少しでも怪しいと感じたら、早めに泌尿器科を受診しましょう!