【医師解説】集学的ED治療とは何か― 薬で十分な効果が得られなかった方へ。泌尿器科専門医が行う「諦めないED治療」―

監修

小林知広

日本専門医機構認定 泌尿器科専門医

ED薬で十分な効果が得られなかった方も、諦める必要はありません。
泌尿器科専門医が行う「集学的ED治療」とは何か。
内服薬、陰茎海綿体注射療法、陰圧式勃起補助具(ビガー2020)、
低出力体外衝撃波治療を医学的根拠に基づいて解説します。

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■ 監修者
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天拝坂こばやしクリニック 院長
小林 知広(こばやし ともひろ)

日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
https://www.urol.or.jp/

日本メンズヘルス医学会認定 テストステロン治療認定医
https://jamh.jp/

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■ この記事の要約
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結論①
集学的ED治療とは、EDを単一の原因と決めつけず、
複数の治療法を医学的根拠に基づいて組み合わせて検討する
診療アプローチです。

結論②
ED薬(PDE5阻害薬)が効きにくくなる背景には、
血管内皮機能低下、糖尿病、動脈硬化、神経障害などが
複合的に関与することがあります。

結論③
内服薬以外にも、注射療法、陰圧式勃起補助具(VED:ビガー2020)、
低出力体外衝撃波治療といった選択肢があり、
専門医による評価で整理することが可能です。

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■ 冒頭Q&A
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Q1. 集学的ED治療とは何ですか?
A. 複数の治療選択肢(薬・注射・医療機器など)を
組み合わせて検討するED治療の考え方です。

Q2. ED薬が効かなくなったら、もう治療はありませんか?
A. 日本および海外のガイドラインでは、
内服薬以外の治療選択肢を検討する余地があるとされています。

Q3. どの段階で相談すべきですか?
A. 「効きが弱い」「副作用で続けられない」と感じた時点で、
専門医に相談する意味があります。

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■ ED治療は「飲み薬だけ」ではありません
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ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)の治療では、
PDE5阻害薬(Phosphodiesterase type 5 inhibitors)が
第一選択として広く用いられています。

PDE5阻害薬は、陰茎海綿体の血流を増やすことで
勃起を補助する内服薬(バイアグラ、シアリスなど)です。

European Association of Urology(EAU)Guidelinesでは、
多くの患者で有効とされている一方、
全員に十分な効果が得られるわけではないことも示されています。
https://uroweb.org/guidelines/sexual-and-reproductive-health

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■ 集学的ED治療とは何か
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集学的ED治療(Multidisciplinary ED treatment)とは、
EDを「薬が効く・効かない」で単純化せず、

・血管
・神経
・ホルモン
・心理要因
・生活習慣
・基礎疾患

を多面的に評価し、複数の治療法を組み合わせて
検討する診療アプローチです。

American Urological Association(AUA)Guideline on Erectile Dysfunction
https://www.auanet.org/guidelines-and-quality/guidelines/erectile-dysfunction-(ed)-guideline

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■ 当院で検討する集学的ED治療の選択肢
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① PDE5阻害薬(内服治療)
ED治療の基本となる治療法です。
効果と副作用を評価しながら使用します。

② ICI療法(Intracavernosal Injection:陰茎海綿体注射)
内服薬で十分な効果が得られない場合に検討される治療法です。
神経機能に依存しない点が特徴です。

③ 陰圧式勃起補助具(VED:Vacuum Erection Device)
管理医療機器「ビガー2020」

・PMDA承認 管理医療機器(クラスII)
・承認番号:30300BZX00279000
・神経障害例でも使用可能

【略語解説】
EHS(Erection Hardness Score):勃起硬度を0〜4で評価する指標
EHS3以上が性交可能な硬さの目安とされます。

IIEF(International Index of Erectile Function):
国際的に用いられる勃起機能評価質問票です。

④ 低出力体外衝撃波治療
LI-ESWT(Low-Intensity Extracorporeal Shockwave Therapy)

一部の患者で改善が報告されていますが、
全員に有効と結論づける十分なエビデンスは
現時点では存在しません。
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8949743/

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■ 放置リスクと受診合理性
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EDは命に関わる病気ではありませんが、
放置により血管・神経機能低下が進行すると、
治療反応が乏しくなる可能性があります。

一方、受診負担は比較的小さく、
問診と必要に応じた検査が中心です。

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■ まとめ
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集学的ED治療は魔法の治療ではありません。
しかし、ED薬が効かなくなったからといって
治療が終わるわけではありません。

天拝坂こばやしクリニックでは、
泌尿器科専門医として医学的に妥当な選択肢を整理し、
患者さんと一緒に治療方針を決めていきます。

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Web予約(24時間受付)
https://patient.digikar-smart.jp/institutions/a356aa2e-6198-4d7f-9416-0731c1996e97/reserve
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■ 参考文献
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日本泌尿器科学会 ED診療ガイドライン
https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf

European Association of Urology
https://uroweb.org/guidelines/sexual-and-reproductive-health

American Urological Association
https://www.auanet.org/guidelines-and-quality/guidelines/erectile-dysfunction-(ed)-guideline

Burnett AL et al.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32998754/

Systematic review & meta-analysis of LI-ESWT
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8949743/

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