前立腺がんを早期に発見し専門医の診察を受けることにはどのような利点がありますか?
監修
小林知広
日本専門医機構認定 泌尿器科専門医
1. 早期発見なら根治が高い確率で期待できる
前立腺がんは進行が比較的ゆっくりなタイプが多いとされていますが、早期発見が重要であることに変わりはありません。
早い段階で見つかれば、治療によって根治(病気を完全に治すこと)が十分に期待できます。
2. 早期なら治療の選択肢が広がる
前立腺がんが早期に見つかった場合、状態に応じて複数の治療方針から検討できます。
主な選択肢は以下の通りです。
- 手術療法
- 放射線療法
- 監視療法(すぐに治療をせず、厳重に経過観察をする)
一方で、「尿が出るから大丈夫」と放置してしまい、骨などへ転移してから発見された場合、治療の選択肢が狭まるリスクがあります。
そのため、PSA高値を指摘された段階で泌尿器科を受診することが重要です。
3. 泌尿器科専門医なら、原因を正確に切り分けて適切な検査ができる
PSA値(前立腺特異抗原)が高いからといって、必ずしも前立腺がんとは限りません。
泌尿器科を受診することで、必要な検査を適切な順序で進めることができます。
PSAが高くなる原因は「がん」だけではありません
PSAの上昇は、以下のような原因でも起こります。
- 前立腺肥大症
- 前立腺炎
- 前日の射精
- 自転車・バイク運転などの刺激
泌尿器科では、問診や検査を通じてこれらを鑑別し、原因を整理していきます。
いきなり生検ではなく、段階的に検査を進める
前立腺がんの確定診断には前立腺生検(組織採取)が必要になる場合がありますが、身体的負担がある検査です。
そのため泌尿器科では、以下のように段階的に判断します。
- 再採血(PSA再検)
- MRI検査などで疑いを評価
- 本当に必要な場合にのみ生検へ進む
このように「不要な検査を避けつつ、見逃さない」判断が受けられる点も、専門医受診のメリットです。
4. 無症状のうちにリスクへ対処できる
前立腺がんは、早期では特有の自覚症状がほとんどありません。
症状が出た時点で進行しているケースもあるため、症状の有無だけで判断するのは危険です。
PSAが高いと言われた段階で泌尿器科を受診し、必要な検査を受けておくことが、将来的なリスク回避につながります。
PSAが高いと言われたら放置せずご相談ください
PSA高値の背景には、前立腺がんだけでなく、前立腺肥大症や前立腺炎など治療可能な病気が隠れていることもあります。
不安なまま放置せず、泌尿器科での評価を受けることが重要です。
福岡県太宰府市周辺で、PSA高値や前立腺がん検査についてお悩みの方はご相談ください。