前立腺肥大症
尿が出にくい、夜間に何度もトイレに起きる、残尿感があるといった症状は、前立腺肥大症が原因のことがあります。中高年男性に多く、放置すると急性尿閉につながることもあります。
この記事の要約
- 尿が出にくい・夜中に何度も起きるなどの症状は前立腺肥大症の可能性があります
- 症状は蓄尿・排尿・排尿後の3つに分けて整理します
- 薬物療法を中心に、生活指導から手術まで段階的に治療します
監修
小林知広
日本専門医機構認定 泌尿器科専門医
最終確認
2026/6/5
こんな症状はありませんか?
- 尿の勢いが弱い・出るまで時間がかかる
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 残尿感がある
- 尿が途中で途切れる
考えられる原因
前立腺肥大症とは
加齢にともない前立腺が大きくなり、尿道を圧迫して排尿症状を起こす病気です。
原因・メカニズム
加齢と男性ホルモンの影響が関与すると考えられています。
前立腺がんとの関係
肥大症とがんは別の病気ですが、症状が似ることがあるためPSA検査などで鑑別します。
受診の目安
次のような症状がある場合は、早めの受診をご検討ください。
- 尿がまったく出なくなった(急性尿閉)
- 強い下腹部の張り・痛み
- 発熱をともなう
- 血尿がある
当院での検査
検査の流れ
PSA検査・超音波エコー・尿流測定・残尿測定などで前立腺の状態を評価します。
治療について
治療選択肢
生活指導、α1遮断薬や5α還元酵素阻害薬などの薬物療法を基本とし、必要に応じて手術を検討します。
よくある質問
Q. 前立腺肥大症は手術しかないですか?
A. 多くは薬物療法で症状をコントロールできます。薬で改善が不十分な場合や合併症がある場合に手術を検討します。
Q. PSA検査で前立腺がんも同時にわかりますか?
A. PSAは前立腺がんの可能性を評価する手がかりになります。高値の場合は追加の検査で詳しく調べます。
Q. 市販薬で治りますか?
A. 前立腺肥大症の治療は医師の診断にもとづく処方が基本です。症状が続く場合は受診をおすすめします。
Q. 何歳から発症しますか?
A. 一般に50歳前後から増え、加齢とともに頻度が高くなります。