尿の勢いが弱い・夜間頻尿は前立腺肥大症?原因と治療法【太宰府】

小林知広

監修

小林知広

日本専門医機構認定 泌尿器科専門医

太宰府市の泌尿器科専門医が「前立腺肥大症」を解説。尿の勢いが弱い、夜トイレに起きる等の症状は要注意です。放置せず、薬や手術など適切な治療で改善しましょう。自己判断は禁物です。24時間WEB予約受付中。👉 24時間受付 WEB予約はこちら


この記事は、日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医の小林 知広 (天拝坂こばやしクリニック院長 プロフィールはこちらhttps://tenkoba.clinic/doctor/)が執筆・監修しています。


「最近、おしっこの勢いが弱くなった気がする」 「夜中に何度もトイレに起きてしまい、熟睡できない」

40歳を過ぎた頃から、このような症状を感じていませんか? 「年のせいだから仕方ない」と諦めてしまいがちですが、実はこれらは**「前立腺肥大症」**という病気のサインかもしれません。

放置すると、ある日突然おしっこが出なくなる「尿閉」や、腎臓の機能低下を招くこともあります。 この記事では、泌尿器科専門医の視点から、前立腺肥大症の原因や治療法について分かりやすく解説します。

前立腺肥大症とは?なぜ起こるの?

前立腺肥大症は、中高年の男性に多く見られる泌尿器科の代表的な病気です。 男性にしかない臓器である「前立腺」が肥大し、その中心を通る尿道(おしっこの通り道)を圧迫することで、排尿や蓄尿(尿をためる機能)に障害が起こります。

主な原因

  • 加齢: 年齢とともに前立腺の組織が増殖しやすくなります。
  • ホルモンバランス: テストステロン(男性ホルモン)の変化が影響します。
  • 生活習慣・炎症: 肥満、高血圧、高血糖などのメタボリック症候群や、慢性的な炎症も関係していると言われています。

詳しくは、日本泌尿器科学会の公式サイトでも解説されていますので、あわせてご覧ください。
👉 日本泌尿器科学会「前立腺肥大症」について

こんな症状は要注意!セルフチェック

以下の症状に当てはまるものはありませんか?これらは「下部尿路症状(LUTS)」と呼ばれます。

  • 尿の勢いが弱い(チョロチョロとしか出ない)
  • 排尿に時間がかかる(出始めが遅い)
  • 尿が途中で途切れる
  • 残尿感がある(出し切った感じがしない)
  • 夜間頻尿(夜、寝てから何度もトイレに起きる)
  • 尿漏れ(排尿後にポタポタと垂れる)

これらは治療によって改善が期待できる症状です。我慢せずにご相談ください。

診断と治療の選択肢

当院では、問診に加え、尿検査、超音波検査(エコー)、尿流測定などを行い、前立腺がんなどの他の病気が隠れていないかをしっかり鑑別した上で治療方針を決定します。

1. 生活習慣の改善

水分やカフェイン、アルコールの摂取方法を見直すだけで症状が軽くなることもあります。特に夜間頻尿の方には、夕方以降の水分摂取指導などを行います。

2. 薬物療法

患者様の症状に合わせて、以下のようなお薬を処方します。

  • α1遮断薬: 前立腺や尿道の筋肉を緩めて、尿の通りをスムーズにします。
  • 5αリダクターゼ阻害薬: 前立腺そのものを小さくして、進行を抑えます。
  • PDE5阻害薬: 血管を広げて血流を良くし、排尿障害を改善します。

3. 手術療法(必要な場合)

お薬で効果が不十分な場合や、尿閉(尿が全く出ない)、膀胱結石などを合併している場合は、手術を検討します。当院では適切な連携医療機関へのご紹介も可能です。

天拝坂こばやしクリニックのこだわり

当院では、泌尿器科専門医である院長が、診断から治療、経過観察まで一貫して担当します。

薬を選ぶ際は、単に症状を抑えるだけでなく、 「今の生活リズムを崩したくない」 「性機能への影響は避けたい」 といった、患者様ごとのライフスタイルや将来の希望を丁寧に伺い、最適なプランをご提案します。

前立腺肥大症に関するよくある質問

Q1. 年を取れば誰でもなりますか?

年齢とともにリスクは上がりますが、全員が治療を必要とするほど発症するわけではありません。ただし、50歳を過ぎたら一度は泌尿器科でチェックを受けることをおすすめします。

Q2. 前立腺がんとは違うのですか?

はい、違います。前立腺肥大症は「良性」の病気であり、命に関わるものではありません。ただし、症状が似ているため、PSA検査(採血)などでがんが隠れていないかをしっかり確認する必要があります。

Q3. 薬はずっと飲み続けなければなりませんか?

基本的には長期の服用が必要になることが多いですが、症状が安定したり、前立腺が小さくなったりした場合には、減薬や休薬を検討できることもあります。自己判断でやめずに、医師と相談しながら調整しましょう。


この記事の監修者 天拝坂こばやしクリニック 院長 小林 知広(こばやし ともひろ)

【保有資格】

  • 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
  • メンズヘルス学会認定 テストステロン治療認定医

【経歴】

  • 2009年 島根大学医学部 卒業 / 武田病院 初期研修
  • 2011年 JR大阪鉄道病院 泌尿器科
  • 2015年 獨協医科大学越谷病院泌尿器科 助教
  • 2017年 京都ルネス病院泌尿器科・透析科 医長
  • 2024年 天拝坂こばやしクリニック 院長

【受賞歴】

  • 2015年 第34回アンドロロジー学会学術大会 臨床部門学会賞 受賞 (論文題:非閉塞性無精子症患者980人におけるAZF遺伝子欠失の頻度とTESEでの精子採取率および精巣病理組織像の検討)

【患者様へメッセージ】 「恥ずかしい」「相談しにくい」と感じがちな泌尿器のお悩みや男性更年期について、専門医が丁寧に診療します。お一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。

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